初めまして、AnotherBallでVTuberアバターライブアプリ「Avvy」の事業責任者をしているしょーりと申します。今回は僕がAvvyという事業を立ち上げるにあたってどんな想いを込めたかを体験版リリースを前に書き綴りました。

1. VTuberの広がりと「Avvy」が生まれた理由

この数年で、VTuberという存在がぐんと身近になってきました。

名前を聞いたことがある人も、実際に視聴したことがある人も増えていて、いまや特別なネット文化というより、少しずつ当たり前のエンタメになりつつあるように感じます。

しかし、いざ始めてみようと思ったときに、初期投資や技術的な設定など、思いのほか障壁が高いのも事実です。「機材は何を揃えればいい?」「Live2Dモデルの依頼は高額じゃない?」と、最初の一歩でつまずいてしまう人が多いです。

「Avvy」は、そうした「最初のハードルを下げたい」という想いから生まれました。誰もが手軽にバーチャルの自分を作り出し、自由に配信やSNSで活動できるようにしたい。これが、僕たちの出発点です。

2. VTuberアバターの可能性

僕自身がVTuber文化に衝撃を受けたのは、2018年ごろのことでした。

YouTubeの画面に映るのは、まるでアニメキャラクターが生きているかのような存在。視聴者のコメントにリアルタイムで応答し、ゲーム実況や雑談を楽しんでいる姿が新鮮で、「こんな世界があるんだ」とワクワクしたのを覚えています。

その後、あるプラットフォームで個人VTuberさんの配信に入ったところ、まさに居場所が見つかった感覚がありました。ライブ配信という双方向の場で、人と交流しながら推しを応援する。それが自然と日常の楽しみになり、気づけば「Vtuberライブ配信プラットフォームの運営」にまで携わるようになったんです。

(初めて行ったコミケでもらった色紙、ビールは僕のアイコン。実はこの時の体験が、僕の原点です)

コミケ色紙

そうして、運営に関わるようになると、いろんなVTuberさん、Vライバーさんの話を聞く機会が増えました。

その中で強く印象に残っているのが、「配信を通して初めて自信が持てた」というエピソードです。

キャラクターを通して人とコミュニケーションを取ることで、「あなたの声がかわいい」と褒めてもらえる体験を生まれて初めてしたと聞きました。

そうすると不思議と「自分って、誰かに必要とされているのかも?」と気づいたそうです。

アバターという仮の姿を手に入れることで、こんなにも人の人生観が変わるものなんだ――そのことを、実感として知りました。

姿や年齢、生まれた場所を超えて、好きな姿で人と繋がれる。周りから「かわいい!」「カッコいい!」と褒められて、それがきっかけで自己肯定感が高まる。

VTuberやアバターって、もしかしたら「人の人生を変えるきっかけ」になり得るんじゃないか――そう思うと、僕はこの文化をもっと多くの人に届けたくなりました。

3. ハードルを感じる人を、もっと後押ししたい

とはいえ、実際に活動しようと思うと、オリジナルアバターの制作費がかかったり、必要な機材やソフトが多かったり、初期費用を抑えるには事務所に所属しないといけなかったりして、最初の一歩を踏み出せずにいる方も少なくありません。

僕自身、そんな声をたくさん聞いてきました。

  • 「やってみたいけど、お金も時間も足りない」
  • 「依頼の仕方がわからない」
  • 「自分がやるにはハードルが高すぎる」

…そういった理由で諦めてしまう人が、思ったより多いんですよね。

でも、僕はそれがすごくもったいないと感じたんです。なぜなら、その人たちがもしアバターを手に入れて自由に活動できたなら、新しい世界が待っているかもしれないから。

そこには、これまで関わったことのない人との出会いや、新しい自己発見があるはずだろうなと。

そして、VTuber文化が大きくなればなるほど、そんな失望が増えてしまって、VTuberは特別なものと捉えられる世の中になってしまうかもしれない。

そんな状況を変えたくて、僕はAvvyを作ることを決意しました。

4. Avvyへのこだわり

今回リリースした「Avvy」は、あえて2Dアバターにフォーカスし、誰でも気軽に使ってもらえるようにしました。

2Dにこだわった理由は3点あります。

1点目世間の皆さんが普段触れているVTuberさんって2Dで活動されている方が多く、そのため2Dのアバターで活動したい人も増えていくと考えたからです。

2点目

単純に僕が2Dキャラクター、イラストレーターさんがとても好きなんですよね。自分が作ってワクワクするものであるかはプロダクト作りで一番大切なことだと思ってます。今のAvvyのアバターはとても可愛くて大好きです。

自分に寄せてつくったアバター。アロハ夏によく着ます。

アバター例

3点目

アバターの多様性を出していきたいと考えたからです。イラストレーターさんが描く目や髪型、服装、表情などは、クリエイターごとにまったく異なるテイストを持っている…そこに統一感を求めすぎないことで、ユーザーが自分の好みや個性を最大限に表現できると考えています。

「好き」を形にするプロセスは、人をわくわくさせる力がある――僕はそう信じています。だからこそ、Avvyでは色んなクリエイターさんの幅を活かして、バリエーション豊かに仕上げることにこだわりました。まさに、ちょっとカオスなくらいに(笑)。

そしてもうひとつのポイントは、Avvyで作ったアバターを「どこでも使ってOK」にしていること。

Avvyだけに閉じこもらず、YouTubeやTikTok、他の配信アプリなどでも自由に使ってほしいんです。好きな場所で、好きな形で発信したり、友達と盛り上がったりしていただけたら、本望です。

5. 社内ブランドステートメント「はばたけ、私のスキ」

実は、このサービスを形にする上で社内向けに掲げている言葉があります。

チームとして、Avvyを通して何を実現したいか、それをみんなに伝えるために書いた言葉です。

学校や職場で、なんとなく居場所が見つからない。「私の好き」は、どこか世間とずれている気がする。でも、勇気を出して好きを発信すると、「なんかわかる」と言ってくれる人がいる。全部がぴったり合わなくても、その少しの共感だけで心があたたかくなる。私たちは、そんな"小さなつながり"が、毎日をほんの少しだけ優しくしてくれると信じている。はばたけ、私のスキ──誰もが好きを発信できる、その一歩を私たちは応援したい。Avvyチームのブランドステートメントとして共有した文章

アバターはあくまで媒介で、そこから生まれる共感やつながりこそが、本当に人を動かす力になると信じています。

6. いま広がるAvvyの輪と、これからの展開

ユーザーが"好き"を羽ばたかせる瞬間

ありがたいことに、Avvyはリリース当初から想像を上回る数のユーザーさんに使っていただいています。

SNSや配信サイトで、自分のアバターを披露して楽しむ姿を見かけるたびに、これが見たかったと心がじんわりとあたたかくなるんですよね。

「こんなアバターを作ってみた!」「私の好きを詰め込んだ!」

そういった声を耳にするたびに、「もっと頑張らないと」「もっと使いやすくしていきたい」と気持ちが奮い立ちます。

たくさん投稿してくれる人がいて嬉しいです

Avvy投稿例

今後のアップデート・機能強化

たくさんの声を元に計画を立てている最中ですが、以下のようなことは取り組んでいきたいと考えています。

  • アバターのカスタマイズ体験向上今後は、カラー変更やカスタマイズをさらに直感的に行えるようにし、ユーザーが「こうしたかった!」を実現できるように取り組んでいます。
  • 内部配信機能の検討PCを持っていない、もしくはOBSなどの外部ツールとの接続が難しいという声に応え、Avvy内部だけで配信できる機能を計画中です。まずは6月を目標に、正式版としてリリースできるよう準備を進めたいと考えています。

将来的にやっていきたいこと

2Dアバターを使ったライブイベント開催や、グローバルユーザーへの対応もやっていきたいです。配信者のためだけに留まらず、誰もがアバターを通じて何かを表現できるインフラを目指していきたいです。

また、Avvyでアバターを作って活動を始める人が増え。その結果、より活動に取り組むために、クリエイターさんにオリジナルアバターを発注する人が増える

そんな、エコシステムも作っていきたいです。

7. クリエイターやチームメンバーへの感謝

ここまでAvvyを形にしてこられたのは、多くのクリエイターの皆さんと、 開発を支えてくれたメンバーのおかげです。

  • 個性的なパーツを描いてくださるイラストレーターさん
  • 2Dアニメーションを調整してくれるアニメーターさん
  • ユーザーの声に真摯に向き合い、サービスを磨いてくれるビジネスメンバー

彼らのアイデアと熱意が詰まっているからこそ、「Avvy」は今、多くのユーザーさんのもとで好きを羽ばたかせることができています。本当に感謝しかありません。

新メンバーの採用を積極的に行なってます!「Avvy」を通じて、VTuber文化やアバター文化をさらに盛り上げたい、そこに新しい風を吹き込みたい――そう考えてくださる仲間も、随時募集しています。イラストレーション、アニメーション、開発、企画運営…何か自分にできることがあると感じたら、ぜひ声をかけてください。

【採用関連情報】

8. 最後に――"カオス"こそキャラクターカルチャーの魅力

VTuberをはじめとしたキャラクター文化は、いまや特定の枠を超えて多様な姿に進化しています。可愛いキャラも、クールなキャラも、時には「え、それアリ?」と思うような個性的なキャラも混在している。そこにこそ、カルチャーが持つ面白さがあります。

僕はそんな形でAvvyの文化も多様なものになっていければいいなって思っています。アバターに限らず、活動の形などもそういう意味では多様に取れるようにサービスを変えていきたいです。

アバターを通じて、あなたの"スキ"が羽ばたく瞬間を、僕たちは心から応援しています。

これからもAvvyをどうぞよろしくお願いいたします。体験版ではありますがどんどん触ってください。そして、SNSや配信などであなたのアバターが活躍する姿を見せていただけたら、とても嬉しいです。


【Avvyについて】

【元note記事】